父が大切に使っていた碁盤と碁石です。父は故大平修三九段に囲碁を教わったアマチュアの高段者で囲碁が大好きな人でした。『若いので強いのがいるから相手してくれ』と言われ当時中学生だった王銘琬九段と対局したこともあるそうです。毎週欠かさずNHK杯の囲碁トーナメントを観ながらこの碁盤に碁石を並べていたのを思い出します。父は本物が大好きで中でもこの碁盤は柾目が綺麗で物凄い高かったんだと言いながら毎回綺麗に碁盤を拭いていました。その後父が認知症になり、私が囲碁の相手をして認知症の進行を軽減しようとヒカルの碁の本や詰碁の本を買って勉強しましたが、9石置いて対局しこれ以上ない負かされ方をして、正直これは頑張っても一生まともに対局できるレベルにはならないと悟り父がプロに教わっていない将棋を猛勉強して毎日将棋対局し真剣勝負で(認知症の父に)互角で対局できるようになりました。(でも、今から思えば父が本気で取り組んでいた囲碁を学ぶべきだったと少し後悔しています・・)父が亡くなり数年が経ちましたが、この碁盤と碁石を見たとき、私には囲碁が分からず宝の持ち腐れなので、囲碁が大好きな方にこの碁盤と碁石を大切に使って貰う方が良いと思うようになり出品させて頂きました。この碁盤や碁石の価値が分かり大切に扱って頂ける方に購入いただけると嬉しいです。今回、148,000円に値下げいたしました。