Kahler Flyer ケーラー フライヤー 1980年代 銀 ロックナット付き アームなし
1980年代当時のケーラー・フライヤーです。ロックナットというか、正確にはナットじゃありませんがヘッド部のロックユニットも付属します。
アームが欠品ですが、インチサイズのフェンダータイプ（径が約4.8mmのもの）使用できることを確認しています。ミリサイズ（径が約5㎜のもの）のアームも物によっては使えないこともないですが、ちょっときつい感じなのであまりお薦めできません。
30年以上昔のものなので、全体的なくたびれ感や多少の傷はありますが、年式の割にはきれいな方だと思います。トレモロユニットとしての機能には問題ありません。よくローラーサドルが固着してしまっている個体があるようですが、こちらは問題なく回転します。なお、弦間ピッチは約10.3㎜で、ギブソン系のサイズです。
フロイドローズと比べると鋭さはありませんが、同程度の音程変化は得られます。フロイドよりもアームタッチが柔らかく、ゆったりした音程変化のため、音程のコントロールがしやすいです。また、フローティング（アームアップ可）のセッティングが基本ですが、ブリッジミュートの際に音程がシャープしないのも良いところです。
当時、フライヤーはケーラーの中でも一部の調整機能が省略された廉価版という位置づけでしたが、基本的な構造は上位機種と同じでアーミング効果も同等です。また、コスト削減のため材質はダイキャストを主体として本体重量は約340g（アームなし）と軽量になっています。当方、ブラス製のスタンダードモデルも持っておりますが、そちらは本体重量が約420g（アームなし）でずっしりした印象です。
材質と重量の違いはあくまでもコスト削減の結果のようですが、結果としてスタンダードモデルより音質の変化が少なくなっているようです。ケーラー特有の柔らかいテンションの音にはなりますが、スタンダードモデルほどトーンが丸くなるとか、こもり気味になるといったことは少ないと思います。（あくまでも当方の主観です。）
さらに私事になりますが、当方では国産のムスタングタイプのギターにマウントしておりました。その結果、オリジナルのダイナミックトレモロタイプと比べると、ブリッジが安定したことによりサスティーンが向上したように感じました。少し丸くなる音質変化もシングルコイルピックアップには割と良い方向に作用しました。見た目的にもサイズ感が同程度なので、多少ネジやスタッドの穴がはみ出しますが、違和感なく取り付けられます。（繰り返しますが、あくまでも当方の主観です。）
何しろ古いものですので、基本的にはジャンク扱い、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。
イタズラ入札が多いため、新規の方や悪い評価がある方の入札は取り消す場合もありますのでご注意ください。